56歳になって気づいたこと。私が本当に欲しかったもの
56歳です。
最近よく思うことがあります。
恋人が欲しいわけではありません。
毎日会いたいわけでもありません。
ただ、
「今日はどうだった?」
そう聞いてくれる人がいたらいいなと思うのです。
実は私には、
年齢を重ねてから気づいたことがあります。
若い頃の私は、恋愛にたくさんの理想を持っていました。
背が高い人が好きでした。
格好いい人に憧れていました。
記念日を大切にしてくれる人がいいと思っていました。
でも、今振り返ると、本当に大切なことを見落としていた気がします。
結婚生活を経験し、離婚も経験しました。
幸せな時間もありました。
でも、寂しい時間もたくさんありました。
離婚した後は、一人で生きていく覚悟を決めました。
誰にも頼らず、自分の力だけで生きていこうと思ったのです。
最初は不安でした。
でも少しずつ慣れていきました。
買い物も一人。
食事も一人。
旅行も一人。
気がつけば、一人の生活が当たり前になっていました。
それでも時々、
心のどこかに小さな寂しさを感じることがあります。
美味しいものを食べた時。
綺麗な夕焼けを見た時。
体調を崩して寝込んだ時。
そんな時に思うのです。
「誰かに話したいな」と。
特別な言葉じゃなくていい。
長い会話じゃなくていい。
ただ、
「今日はどうだった?」
そう聞いてくれる人がいたら嬉しい。
「無理しないでね」
そう言ってくれる人がいたら心が温かくなる。
年齢を重ねると分かることがあります。
恋愛のドキドキよりも、
安心感の方が大切だということ。
高価なプレゼントよりも、
気にかけてくれる優しさの方が嬉しいということ。
最近、公園でよく会う男性がいます。
特別に格好いいわけではありません。
お金持ちでもありません。
でも、会うたびに笑顔で挨拶してくれます。
ほんの数分話すだけなのに、その日は少し気持ちが明るくなるのです。
そんな小さなことが、
今の私にはとても大切に感じられます。
56歳。
人生の後半に入りました。
でも、まだ人生は終わっていません。
もしこれから先、
気持ちが落ち着く人と出会えたら。
一緒にお茶を飲みながら、
今日あった出来事を話せたら。
それだけで十分幸せだと思います。
若い頃に思い描いていた幸せとは少し違います。
でも今の私にとっては、
それが一番自然で、一番大切な幸せなのです。